木を育てる

 植付後の苗木は、そのまま放置すると、周りの成長の早い草や、つるなどに成長を妨げられ、大きくなることができません。植栽木が一定の大きさに成長するまでは、人の手でのお世話が必要となります。


●下刈り・つる切り

 苗木は植え付け後、成長しますが、周りの草の方が倍以上の勢いで成長し、1年で植え付けた植栽木はほとんど見えなくなります。この草を刈る施業を下刈りといい、期間は5年間で、草が一番成長する夏の間に行います。つる切りは、つるが植栽木に巻き付き成長の妨げにならないように、取り除く作業をいいます。

  

●除伐

 植付後、5年間は下刈りを行いますが、6年目から少し人の手が離れ、10年目が経過すると、草のほかに灌木等が大きくなり、植栽木の成長を阻害してきます。それらを取り除くとともに、成長の悪い植栽木も伐る作業をいいます。


●保育間伐

 20年目を過ぎてくると、植栽木が成長し、植栽木同士がそれぞれの成長を阻害するようになります。不良木、劣勢木を中心に抜き切りをして、本数を調整する作業をいいます。