2019年11月20日水曜日

ドローンによる苗木運搬

今日は、今年導入したドローンによる苗木運搬の検証を行いました。 ドローンによる苗木運搬は、住友林業さんもやられていますが、森林組合では県内初とのことで、他の事業体や県の担当者も来られてました。 ドローンの性能や能力などから、およその稼働率を予測していましたが、いざ実践で使用すると風の影響などで、バッテリーの消耗も早くて、なかなか思うように飛びませんでした。初めは難しかったですが、ドローンの操作に慣れてくると、スムーズに飛ばすことができ、苗木を運搬することができました。植付の工程で一番大変なのが、苗木運搬の工程なので、ドローンを使用することにより、省力化にも繋がるということが示せてよかったです。 ドローンの操縦はまだまだなので、現場をこなして、操縦技術の向上に努めたいと思います。

2019年11月14日木曜日

高性能林業機械スイングヤーダ視察

今日は、高性能林業機械スイングヤーダ導入の機種選定の参考のため、すでに導入されている津野町森林組合さんの現場へ視察に行ってきました。 実際に現場で使用するオペレータも一緒に行って、機械の性能について説明を受けました。 このスイングヤーダという機械は、別のページでも紹介していますが、バックホウに、木を集材するウインチドラムが搭載されている高性能林業機械で、森林作業道を使用し集材を行う時に使用します。集材という作業は、林業の作業工程の中で最も重要な工程となっていて、スイングヤーダ導入することにより、作業の効率化が期待できます。 各メーカーからスイングヤーダは出ていますが、今回視察したのは、CATの314Eという機種で、パワーもあり、操作性にも優れていて、集材能力が高い機種だと感じました。 車両系で行う集材も増えてきているので、今日の視察も参考にしながら、みんなの意見をきいて決めたいと思います。

2019年11月13日水曜日

シイタケ原木について

只今シイタケ原木伐採期間で、植菌にむけて元切りの時期です。玉切りは伐採後1ヶ月から2ヶ月後に、元口の乾燥具合を見てから行ってください。 種ゴマの販売も開始になりましたので、シイタケ植菌方法などについて紹介したいと思います。
植菌の間隔は縦方向に約20cm、横方向に約4cmの千鳥植えとします。植菌の数は長さ1mの原木の場合は太さの4倍(10cmの場合40個)になります。 たね駒は9.2mm前後のキリを使用し、穴は2.5~3cmの深さに穴を開けます。参考にしてください。(※しいたけ製造業者によっては、たね駒の個数や間隔に違いがあります) できたシイタケは、乾燥機で乾燥シイタケにすることもでき、保存も可能になり、料理などにも重宝します。

乾燥シイタケの作り方など興味のある方は、大豊町森林組合の方までお問い合わせください。

2019年11月9日土曜日

物部間伐体験

11月9日、物部で間伐体験があり、高知水源林育成士会として参加してきました。
体験に来られていた参加者は高知工科大学の学生さんたちで、間伐の体験と、再造林の体験のお手伝いをさせていただきました。
最初に森林学習ということで、森の機能について講義をし、その後、実際にチェーンソーを使って間伐をしました。もちろん使うのは初めてなので、最初は慣れないチェーンソーの扱いに少し戸惑いながら、木にチェーンソーを当てていました。木の切り方の説明も真剣にきいてくれて、終盤にはテンポよく切れるようになっていました。
午後は、再造林の体験で、苗木の植付と鳥獣害防止のためのヘキサチューブの設置を行いました。専用の植付する道具を使い、ヒノキのコンテナ苗を植えました。
どうして間伐の大切さなのか、なぜ再造林を行う必要があるのかがわかってもらえて非常にいい機会になりました。実際の山での仕事が、水や空気をきれいにし、自然災害から人々の生活を守るなど、自分たちの暮らしの中の身近なものとして感じてもらえればうれしいです。

2019年11月6日水曜日

森林施業プランナー研修

11月6日に高知県立林業大学校「短期課程」プランナーコース(一次研修)の第5回目に参加してきました。午前中は県森連嶺北共販所において、共販の概要や木材市況、取扱実績等を資料や実際の土場を見学しながらご指導いただきました。また木材市況を考慮した造材の重要性を再認識させられました。
午後は森林研修センターに行き、森林所有者への施業プラン書作成についてご講義いただきました。現況では森林への関心が薄くなり、森林所有者であっても、所有している山の位置や境界が分からないという場合が多くなっています。森林施業プランナーは集約化施業の提案を行い、森林の境界確認や資源量の調査、具体的な事業費用がわかる施業プランを提示することによって、少しでも森林に関心を持ってもらうという役割も担っていて、今後さらに必要になってくることだと考えさせられました。

高知水源林協議会視察研修

10月31日、11月1日に兵庫県朝来市にあるバイオマス発電所へ研修に行ってきました。
平成28年に操業を開始したこの発電所は売電を目的としておらず、兵庫県森連、朝来市、兵庫県、関西電力等が一緒になり、地域の林業振興のために造られた経緯があります。造材の過程で利用されず従来は山へ残していた枝、株等を20年間は固定価格で取引することにより、森林所有者から発電事業者まですべての関係者が利益を共有できるシステム「兵庫モデル」の構築を目指しているそうです。発電所と聞くと、売電を目的としたイメージを持っていたのですが、営利目的ではなく、地域林業の振興のための発電所であるところがとても興味深く、バイオマス発電のイメージを転換する良い機会になりました。